MSP430 用 フラッシュプログラマ、JTAGエミュレータ 「FlashPro430」
FlashPro430はMSP430プロセッサを高速で書き込みできるオンボードフラッシュプログラマです。「フラッシュ書き込みソフト」に加えて、それと組み合わせて使用する「ハードウエア」、Visual BASICなどのほかのソフトウエアからの指令をうけて動作するための「API」がセットになった製品です。API使用例
フラッシュ書込みソフトにはDCOの周波数を実際の動作電圧下で誤差1%以下に修正する校正機能も含まれています。補正データはデバイスごとにフラッシュに書き込まれます。
ハードウエアはフラッシュ書き込みのときはアダプタ、あるいはプログラム開発の時はエミュレータとも呼ばれます。アダプタにも高速化の工夫を盛り込み、純正のFETとくらべて5倍速を実現しています。ソフトで3倍速、アダプタで5倍速。つまり 3 x5 =15倍の高速書き込みを実現できます。このアダプタは一つのPCに8個も取り付けできますので、台数をそろえればある意味8個までのギャングプログラマとして使用できます。
また、個別のデバイスごとに自動的に唯一の番号を書き込むシリアル番号書込み機能もあります。
TI製FETをお持ちでない方は、最初からこの製品のみで開発、量産をしていただけます。あるいは増設するならば短納期、高性能な本製品をお勧めします。
フラッシュ書き込みの高速性はプログラム開発時にも力を発揮します。デバッグのため、プログラムをターゲットに書き込む際も15倍速の能力は活きますから、開発の効率もぐっと上がります。
製品版、機能制限付の無償版、学校向け割引版があります。
FlashPro430 プログラミングアダプタUSB-MSP430-FPAには14ピンのコネクタが一つついているだけですがJTAGおよびBSLインターフェイスでターゲットと接続できます。アクセスが非常に早いのが特長です。
デバイスとの接続形態にはJTAGとSpy-Bi-Wire、BSLがありますが、そのうちのどれで接続できるかによって更にいくつかの製品種別があります。
TI製FETをお持ちでない方は、最初からこの製品のみで開発、量産をしていただけます。あるいは増設するならば短納期、高性能な本製品をお勧めします。
製品名 FlashPro430
FlashProの製品型番
USB-MSP430-FPA-STD - JTAG,SBW,BSL対応標準版
USB-MSP430-FPA-LJB - JTAG,SBW,BSL対応機能制限版
USB-MSP430-FPA-LJ - JTAG,SBW対応制限版
USB-MSP430-FPA-LB - BSL対応機能制限版
USB-MSP430-FPA-UNIV - JTAG,SBW,BSL対応標準版のアカデミック向け特価版
STDと UNIVの標準版について
GUIベースのFlashPro430ソフトウエアには、一台毎にシリアル番号がついていてロックがかかっています。
書き込み時に自動的にしかも多彩に 唯一のシリアル番号をデバイスに書き込む機能があります。
VisualBasicなどのほかのソフトウエアからの指令をうけとることができ、プログラミングの高度な自動化作業を行わせることが可能になります。
LJB, LJ, LBの機能制限版について
GUIベースのFlashPro430ソフトウエアには、シリアル番号によるロックはかかっていません。
VisualBasicなどのほかのソフトウエアからの指令をうけとることはできません。
対応OS Windows ME, 2000, XP, 7, 8, 10
ホストとの接続方式 USB
FlashProの製品およびソフトウエアの外観

FlashProの特徴
速度
エルプロ社のプログラミングソフトは現在業界で最高速です。
60 Kバイトの書き込みに要する時間は2.3秒です。
60 Kバイトを消去、ブランクチェック、書き込み、ブランクチェックするのに必要な秒数は
JTAGで3.5秒 、 BSLインターフェイスで6.3秒 です。
JTAGの通信速度は4Mb/sから1Mb/sあるいは 400Kb/sと下げることが出来ますので、静電破壊保護回路がついたターゲットボードであっても安定した通信を行えます。
Multi-FPA API-DLLとUSB-FPA を8個使用したときでも、60Kバイトを3秒で皆同時に書き込み出来ます。
BSLを使った通信も350Kb/sと高速ですので、BSL経由のフラッシュ書き込みも高速です。
FlashPro430をUSB1.1 (12Mbps) で接続した場合の通信速度は
JTAGで接続した場合
フラッシュの書き込み - 29 kbytes/s
フラッシュからRAMへのアップロード - 最高 80 kbytes/s
RAMのダウンロード - 最高130 kbytes/s
BSLで接続した場合:
フラッシュの書き込み - 20 kbytes/s
フラッシュからRAMへのアップロード - 19 kbytes/s
のようになります。
個数
一つのPCにUSB-MSP430-FPA を8個まで接続することが出来ます。

操作性
スクリプトファイル形式で、プログラミングの手続きを記述することが出来るようになりました。
コマンドプロンプトからコマンドラインインタープリタを利用することが出来るようになりました。
Multi-FPA API-DLLソフトウエアパッケージで FlashPro430 を8つまでコントロールできます。これによって複数の書き込みを効率的に行うことが可能となります。
Multi-FPA API-DLLのデモ用はVisual C++.net, Visual Basic.net, LABView 7.1で書かれており、エルプロ社のwebから自由に御入手いただけます。
Multi-FPA API-DLLはコマンドラインから制御できます。これを利用して、 8つまでのFlashPro430 FPAを他のソフトから制御できます。
ターゲット、PCとの接続
接続方法としてJTAGおよび Spy-Bi-Wire、BSL が可能です。
エルプロ社のプログラムは業務にお使いいただけるレベルの品質を持っており、TI社から推奨のサードパーティのフラッシュプログラミングソフトとして推奨されています。
スクリプトファイルを使用することで、ユーザーが定義したプログラミング手順での作業が可能です。記述するのに特別な知識は不要です。
ターゲットデバイスはJTAGあるいはBSL(ブートストラップローダー)を経由してプログラムできます。
書き込み機能、管理機能
JTAGセキュリティーヒューズを焼くことが出来ます。
扱えるプログラムのサイズに制限はありません。.
プログラミング用のアダプタからターゲットデバイスに電源を供給できます。(電圧は2.2Vか0.2V刻みで 3.6Vまで)、また外部電源も使用できます。
Windowsベースの使いやすいソフトウエアです。
プログラミング用ファイル形式として TI (*.txt)形式およびMotorola (*.srec, *.s19, *.s28, *.s37)、 Intel (*.hex)、*.d43、*.a43の各形式が使えます。
複数の入力ファイルを統括して管理できる機能があるので作業量を減らすことが出来ます。
各種設定状態を不用意に書き換えできないようにする機能がありますので、量産の際に安心です。
シリアル番号や型番、改版履歴などを自動割付できます。自動増分も出来ます。シリアル番号は日付を自動挿入することも出来ます。書き込み形式はHEXあるいは BCD、ASCII が可能です。
シリアル番号は、バーコードリーダーから読み込んだものをフラッシュに書き込む事も出来ます。
フラッシュに書き込んだ記録をログファイルに記録出来ます。
テバッガ、エミュレータ機能
MSP430.DLL ライブラリはUSB-MSP430-FPAをFET(Flash Emulation Tool)のようなJTAGインサーキットエミュレータのように使える機能も含まれております。
品質
FCCおよびCEに準拠するべく試験を受けています。FCC-1, FCC-2, FCC-3, CE-1, CE-2
サポートしているプロセッサ:
FlashProの製品内容:
USB接続のプログラミングアダプタ FlashPro430 (USB-MSP430-FPA)。ハードウエアです。
USBケーブル 、JTAG/Spy-Bi-Wire/BSLケーブル
シリアル番号(キーコード) (標準版のみ添付します)
遠隔制御に使えるMulti-FPA API-DLLドライバ (標準版のみ使用できます)。API使用例
補足: プログラミングアダプタはソフトウエアの動作を有効化するキーの役目も持っています。販売時、アダプタとソフトウエアは関連付けされています。ソフトウエアはどのPCにもインストールできます。限定版から標準版へのアップグレードの納品はメールにて可能です。
保証期間: 1年
FAQ:
質問: TIの標準のJTAGヘッダーをもったターゲットボードを持っていますが、エルプロ社のアダプタを接続してフラッシュ書き込みやデバッグは出来ますか。?
答え: はい、出来ます。エルプロ社の製品も標準のJTAGコネクタを使用しています。また、おなじコネクタを使ってBSLインターフェイス経由でも接続ができます。
性能
FlashPro430(USB-MSP430-FPA JTAG/BSL) フラッシュプラグラマ、エミュレータ機能
MSP430F2274のフラッシュメモリーの32Kバイト分をプログラム/リードした結果です。ソフトウエアのバージョンは3.5以降です。
処理内容 |
時間 |
接続方法と通信速度 |
JTAG |
JTAG |
Spy-Bi-Wire |
BSL |
BSL |
4Mb/s |
1Mb/s |
〜300Kb/s |
350Kb/s |
9.6Kb/s |
1 |
プログラミング |
1.2s |
1.8s |
3.6s |
2.8s |
50s |
2 |
リード |
1.2s |
1.6s |
3.1s |
3.0s |
60s |
3 |
イレーズ |
0.1s |
0.1s |
0.1s |
0.9s |
0.9s |
4 |
ブランクチェック |
0.2s |
0.4s |
0.9s |
1.2s |
60s |
5 |
標準ベリファイ |
1.2s |
1.6s |
3.2s |
3.0s |
60s |
6 |
自動プログラム 高速ベリファイ含む |
1.7s * |
2.6s * |
5.7s * |
4.1s |
-- |
7 |
自動プログラム 標準ベリファイ含む |
2.6s * |
3.7s * |
7.8s * |
5.9s |
110s |
8 |
セキュリティヒューズ |
0.2s |
0.2s |
0.2s |
-- |
-- |
上記の測定時間にはターゲットボードの直流電圧の検査、通信の初期化、通信の確定確認の時間も不磨組まれています。
試験に使用したPCはPentium 4 1.8 GHz、 512MB RAM、 Windows xpです。
自動プログラムの作業内容は初期化、イレーズ、ブランクチェック、プログラミング、ベリファイです。
* 印の値はセキュリティーヒューズを切るときには0.2秒の追加となります。
FlashPro430 フラッシュプラグラミング、イレーズ
ソフトウエアのバージョンは3.5以降です。
書き込みの条件 |
時間 |
接続方法と通信速度 |
JTAG 4Mb/s |
JTAG 1Mb/s |
JTAG 400Kb/s |
BSL 350Kb/s |
ブロックワード書込 |
1 |
MCLK周波数 FPAからMSP430のTDIピンへ |
6MHz |
1.2MHz |
750KHz |
n/a |
2 |
タイミング発生器周波数(f FTG) |
428.6KHz |
400KHz |
375KHz |
n/a |
3 |
累積プログラミング時間( t CPT) 32ワードブロックワード書き込みモード MSP430F1xx.F4xx MSP430F2xx,430X
|
1.72ms 1.50ms |
2.14ms 1.87ms |
2.48ms 2.16ms |
n/a n/a |
1ワード書き込み |
4 |
フラッシュタイミング発生器周波数( f FTG) FPAからMSP430のTDIピンへ
| 428.6KHz |
428.6KHz |
428.6KHz |
|
5 |
累積プログラミング時間( t CPT) 32ワード MSP430F1xx.F4xx MSP430F2xx,430X |
2.62ms 2.40ms |
2.62ms 2.40ms |
2.62ms 2.40ms |
|
メモリーイレーズ
6 |
フラッシュタイミング発生器周波数( f FTG) FPAからMSP430のTDIピンへ |
428.6KHz |
428.6KHz |
428.6KHz |
〜430Khz (DCO/10) |
7 |
メモリーイレーズ時間 MSP430F1xx.F4xx MSP430F2xx,430X |
248ms 24.8ms |
248ms 24.8ms |
248ms 24.8ms |
〜250ms 〜25ms |
資料とソフトウエア
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